泣くならば、東京に帰ってから 泣くのだと、思ったそばから 零れ・・・・
と、詠むのもばかばかしいのだが、
実家にいるのは、想像通り、精神的に苦痛であった。
明日東京に戻るが、戻りたくないと思うのは、
仕事に戻るのがいやだなあ、ということではなく、
こんな気持ちで戻りたくないということなのだろう。
想定内のことなので、大丈夫だと、
無感覚にしているよう努めればいいのだと思っているものの、
そんなのじゃなくて、ここにいる人間と真正面から向き合いたいと思う。
でも、難しくて、挫折気味。
簡単に言えば、親と全くうまくいっていない。
こんなに好きなのに、相思相愛なのに、うまくいってない!
あー逃げたい。
もっと大人になって、安定してお金も持って、帰省してくるから、
どうか、生きていてほしい。
前向きに考えるなら、そこくらい。
宮沢賢治全集 (5) 宮沢 賢治 (1986/03) 筑摩書房 この商品の詳細を見る |
大学時代、宮澤賢治に触れていたが、
わけがわからなかったし、わかってもいやだなあと思って、
卒業論文からは、真っ先にはずした。
全集は、すぐ実家の本棚に入れた。
それを、今、母が熟読している。
「貝の火」がお気に入りのようだ。
すてきだなあと思う。
わたしもいつか賢治を読めるようになったらいいと思う。
話はおもしろくないと思っていたけど、女の子が賢治のテキストを音読するのを聞くのは好きだった。
東北ですから。
暗さも味です。