2008/09/28

葉桜の季節に君を想うということ




人生の黄金時代は老いていく将来にあり、過ぎ去った若年無知の時代にあるにあらず。 ――林語堂


葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫 う 20-1)
(2007/05)
歌野 晶午

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最近没頭したくて、続きが気になるミステリー小説を借りてくる。

この本のH4(後ろの表紙、なんていうのか忘れた)には、あらすじと


あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。


という売り文句が買いてあって、この売り文句に感心した。

自分も、売り文句を考える仕事をしているのに、冷めた文章しか書いていない、これを書いた人を見習おう、と思った。

このときは、「必ず二度、三度」というのは言いすぎで、でもそれくらい面白いと思わせる言い過ぎの力だと思っていた。

でも、昨日徹夜して読んで、思わずもう一度最初を読み直してしまった。

さらに気になるところを読み直して、なるほどやられた、と驚いた。

こんな本もあるんだなぁアマゾンでは「疑惑のホームラン」といわれていた。




2008/09/27

苦しみながら



待望の山本文緒の新しい本。

3編入っている。

おじいさんを愛する切ない孫の話、

自称駄目人間の男が田舎に帰って自分の駄目さを確認する話、

55になる姉と体の弱い弟、その弟に愛を感じるココアちゃんという女の子の話。

みんな大切なものを持っている人たちで、それで苦しそうだった。

絶望的でも突き放すようなものでもなかったけれど、苦しさはバシバシ感じた。

アカペラアカペラ
(2008/07)
山本 文緒

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小説家は書かないといけないんだなーと思いながら読んだ。

書きたくて書いたという感じがしなかった。

それでも、「読者を意識して書」かれていて、仕事をちゃんとこなしている、というかんじ。

山本文緒好き。




2008/09/21

つまらない



ホリー・ガーデン (新潮文庫)ホリー・ガーデン (新潮文庫)
(1998/02)
江國 香織

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ノリピーにもらって読んだ。

一度挫折したことのある本だ。

今読んでもつまらなかった。

こんな小説を書く人でも、うまくなるんだなぁと思った。

なぜうまくなるんだろう。タレントがあか抜けるのと一緒かなぁ。




2008/09/16

感情タンク



ともだちや親と話すと、しごとの愚痴ばかり。

しかし、悔しくて泣くなんて感情の高まりはなく、

職場で終業のブザーが鳴るときに脱力する程度。

思えば、この数年間、飛びだしたかんじでいたけれど

目標を駆逐する、邪念をふりはらうということはできずに、

いまももがいている。

駆逐する目標=原動力




殺人



4人の主婦がバラバラ事件を起こす話。

読めばバラバラにする理由も納得いく、というような文言に誘われ読んだ。

でも、そういう展開の話ではなかった。

1人が亭主を殺し、パートの主婦仲間の1人に相談し、

相談された側が死体を家に持って帰ってバラバラにして処分するしかないと思うというところから始まる。

人がうまい具合に絡み合っていくのはおもしろかった。

読んでいて、何度も身震いした。

人を殺すことよりも、その方法や、その処理のほうがおそろしいと感じたからなんですが。

OUT 上  講談社文庫 き 32-3OUT 上 講談社文庫 き 32-3
(2002/06)
桐野 夏生

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白夜行



ドラマ「白夜行」を全話みました。

見ごたえがありました。

なぜ父親を殺したのか、なぜ母親を殺したのか。

ただ、手をつないで歩きたいだけなのに、

うまくいかず罪を重ねる、そういう悲しい話でした。

Sexy Voice and Robo

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2008/09/11

娯楽



追い風よさあ吹いてくれよ

背後はもう思いで

向かい風まで吸い込めたらやっと新しくなる

という歌詞の歌がすきだなぁと毎日きいていたら、それは、「娯楽」の「私生活」という歌でした。

娯楽(バラエティ)娯楽(バラエティ)
(2007/09/26)
東京事変

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毎度のことだけれど、

「教育」「大人」で、「娯楽」と、よくも葛藤を含む言葉を用意してくるよ。

前、会社で「娯楽」はいいものか、わるいものか(その語の印象の話)という議論になり、

隣のデスクの子とわたしは、わるいもの、だった。当然、そう教育されたのだから。

でも社長は、娯楽にわるいイメージなんて少しもないというのでお互いちょっと驚いた。

いま、娯楽はレベルの高いもの、と認識している。

良薬は口に苦しというもので、仕事や勉学がつまらなくても、娯楽はつまらないわけにいかないから、

娯楽を生み出す人はすごいと、とりあえずはそういうことで、

このCDのタイトルは、ハードルあげたもんだ、と思ったということ。




2008/09/07

見送る



同期のabさんがこの秋、辞めることを決めたようです。

そして、ポニョを一緒に見に行ってくれた後輩の子も、今年いっぱいで辞めるようです。

理由はきかなくても、どんどん挙げられるもので、

止めることはできず、応援をしています。

それでも、なかのいい2人が揃って辞めてしまって、

さびしくなってしまいます。

お昼を一緒に食べる人がいなくなるし、

仕事をおしつけたりおしつけられたりする相手もいなくなるし。

自分はいつまで踏みとどまれるか、と、

あれもやりたい、こんなところでも働いてみたいと、揺らぐけれど、

見届けたい本(シリーズ)があって、

担当した本もまだ1冊しかないし、今は辞められないと思いました。

佐★さんのもとでがんばろう・・・

犯人に告ぐ 上 (1) (双葉文庫 し 29-1)犯人に告ぐ 上 (1) (双葉文庫 し 29-1)
(2007/09/13)
雫井 脩介

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間違って下巻から読んでしまった。急いで今日上巻を読んだ。今改めて下巻を読む。




2008/09/04

幸か



誰よりも美しい妻誰よりも美しい妻
(2005/12/15)
井上 荒野

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読める作家発見して喜びながら読みました。

初めて読む作家の本、ただ手にとって、読むのは、怖いものですが、

この静かな話を夢中で読むのは楽しかったです。新鮮で。

妻のこと、最初はうらやましかったけれど、

読後は、なんか悲しくて虚しい人物だったと思った。

夜は短し歩けよ乙女夜は短し歩けよ乙女
(2006/11/29)
森見 登美彦

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『有頂天家族』と同じ。

人気の本に興味津々でしたが、とても読めない。

この人の本は、読みにくくて、読めない。




2008/09/03

携帯



携帯をなくしてしまったー。

家電話とPCアドレス活躍。

引越して、ネット開通、やっとです。

youtubeでエヴァンゲリオンアニメ全話と、劇場版AIR/まごころを、をみました。

気持ち悪い。

墓場鬼太郎と反逆のルルーシュもみています。

こちらは気持ちがいい。

どれもおもしろい。