2005/08/13

まだみぬ人



卒論を何にしようと思って、

安部公房がいいかなと思っていました。

「砂の女」は高校生の時に読んで、そんな好きじゃなかったのですが、

ほかの短編や、教科書に載っていた「赤い繭」は、好きでした。

「箱男」「他人の顔」などいくつかもっていますし、文学全集にもあるし。


「箱男」は、中学3年の時、クラスメイトから勧められ、頻繁に「湘南」(本屋)に行って立ち読みしてました。

面白いのか?あれは。

当時、面白いというクラスメイトの感覚が面白く思えました。

よく分からないけど、小説家はこうでなくっちゃいけないんだ-って思いました。


読みたいのに、読んでみると、全然読めない。

「他人の顔」も挫折しました。


カミュを読むか、
あれ、カフカだっけ。

結局卒論は、萩原朔太郎だったんですが、

もう好きで好きで、夢に出てきて、旅館に泊まってもらったり、

一緒に橋を渡ったり、愉しかったな。




特定の作家について「○○なら任せて」と、一度も言えたことがないですが、

そんな作家に出会ってみたいです。


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