卒論を何にしようと思って、
安部公房がいいかなと思っていました。
「砂の女」は高校生の時に読んで、そんな好きじゃなかったのですが、
ほかの短編や、教科書に載っていた「赤い繭」は、好きでした。
「箱男」「他人の顔」などいくつかもっていますし、文学全集にもあるし。
「箱男」は、中学3年の時、クラスメイトから勧められ、頻繁に「湘南」(本屋)に行って立ち読みしてました。
面白いのか?あれは。
当時、面白いというクラスメイトの感覚が面白く思えました。
よく分からないけど、小説家はこうでなくっちゃいけないんだ-って思いました。
読みたいのに、読んでみると、全然読めない。
「他人の顔」も挫折しました。
カミュを読むか、
あれ、カフカだっけ。
結局卒論は、萩原朔太郎だったんですが、
もう好きで好きで、夢に出てきて、旅館に泊まってもらったり、
一緒に橋を渡ったり、愉しかったな。
特定の作家について「○○なら任せて」と、一度も言えたことがないですが、
そんな作家に出会ってみたいです。
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