2012/01/02

ニキの屈辱

「そんなところへ出かけても撮るものなんて何もない」「もうよく知っている場所だから何も撮るものはない」と自分では思っても、カメラを提げて歩けば目は敏感になり、自然と指が動き、いくらでも撮れた。 「膀胱に一滴も水分がない」と自分では思っても、トイレへ行けばおしっこが出てくるのに似ている。

と分かりやすい状態になったアシスタントが、写真家のニキから離れていく。
ニキの屈辱ニキの屈辱
(2011/08/05)
山崎 ナオコーラ

商品詳細を見る

仕事で小説を書くって、こんなかんじなのかなと思いました。

0 件のコメント:

コメントを投稿