2006/08/15

今夏の帰省について



泣くならば、東京に帰ってから 泣くのだと、思ったそばから 零れ・・・・

と、詠むのもばかばかしいのだが、

実家にいるのは、想像通り、精神的に苦痛であった。

明日東京に戻るが、戻りたくないと思うのは、

仕事に戻るのがいやだなあ、ということではなく、

こんな気持ちで戻りたくないということなのだろう。

想定内のことなので、大丈夫だと、

無感覚にしているよう努めればいいのだと思っているものの、

そんなのじゃなくて、ここにいる人間と真正面から向き合いたいと思う。

でも、難しくて、挫折気味。

簡単に言えば、親と全くうまくいっていない。

こんなに好きなのに、相思相愛なのに、うまくいってない!




あー逃げたい。

もっと大人になって、安定してお金も持って、帰省してくるから、

どうか、生きていてほしい。

前向きに考えるなら、そこくらい。




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大学時代、宮澤賢治に触れていたが、

わけがわからなかったし、わかってもいやだなあと思って、

卒業論文からは、真っ先にはずした。

全集は、すぐ実家の本棚に入れた。

それを、今、母が熟読している。

「貝の火」がお気に入りのようだ。

すてきだなあと思う。

わたしもいつか賢治を読めるようになったらいいと思う。

話はおもしろくないと思っていたけど、女の子が賢治のテキストを音読するのを聞くのは好きだった。




東北ですから。

暗さも味です。




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