2010/06/26

海辺のカフカ (下)

「いろんなことは君のせいじゃない。僕のせいでもない。予言のせいでもないし、呪いのせいでもない。構造主義のせいでもないし、第三次産業改革のせいでもない。僕らがみんな滅び、失われていくのは、世界の仕組みそのものが滅びと喪失の上に成り立っているからだ。僕らの存在はその原理の影絵のようなものに過ぎない。風は吹く。荒れ狂う強い風があり、心地よいそよ風がある。でもすべての風邪はいつか失われて消えていく。風は物体ではない。それは空気の移動の総称にすいない。君は耳を澄ます。君はそのメタファーを理解する。」

海辺のカフカ (下) (新潮文庫)海辺のカフカ (下) (新潮文庫)
(2005/02/28)
村上 春樹

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色々わからないことがあったけど、そのすべてがわからないまま終わちゃった。
「図書館」とか「風」とか「美少女」とか、
部分部分が別の作品と重なる。

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