有頂天家族 (2007/09/25) 森見 登美彦 商品詳細を見る |
樋口一葉を四字熟語と思っている狸が出てきた。
人の名前だと指摘しても
「信じてはいけない。樋口一葉というのは、雨樋の端に濡れた枯葉が一枚ひっかかてちるということさ。秋の淋しさを表した四字熟語だ」と言う。
教え子にはめられ、老いぼれた天狗が出てきた。
人間の娘にほれてしまい、宝を娘にほいほい渡してしまう。
いいかげんにしろ!と狸がついに怒鳴り散らしてみるが、「まだ分からんか、愚か者め!」天狗が叫び返した。
「喜ぶ顔が見たいからだ!」
というかんじで、ユニークであたたかい世界だった。
文に力がこもっていて、序詞使って涎表現したり、古典的なセリフの応答が笑えるように書いてあったり、人気の理由もわかる、
けれど、疲れて、途中とばしながら読んだ。
どうでもいい、力のない文の割合をもっと増やしてくれないと、読めないかも。
そんな歳になってしまったのかな。
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