2008/06/11

有頂天家族



有頂天家族有頂天家族
(2007/09/25)
森見 登美彦

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樋口一葉を四字熟語と思っている狸が出てきた。

人の名前だと指摘しても

「信じてはいけない。樋口一葉というのは、雨樋の端に濡れた枯葉が一枚ひっかかてちるということさ。秋の淋しさを表した四字熟語だ」と言う。

教え子にはめられ、老いぼれた天狗が出てきた。

人間の娘にほれてしまい、宝を娘にほいほい渡してしまう。

いいかげんにしろ!と狸がついに怒鳴り散らしてみるが、「まだ分からんか、愚か者め!」天狗が叫び返した。

「喜ぶ顔が見たいからだ!」

というかんじで、ユニークであたたかい世界だった。

文に力がこもっていて、序詞使って涎表現したり、古典的なセリフの応答が笑えるように書いてあったり、人気の理由もわかる、

けれど、疲れて、途中とばしながら読んだ。

どうでもいい、力のない文の割合をもっと増やしてくれないと、読めないかも。

そんな歳になってしまったのかな。




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