2008/09/27

苦しみながら



待望の山本文緒の新しい本。

3編入っている。

おじいさんを愛する切ない孫の話、

自称駄目人間の男が田舎に帰って自分の駄目さを確認する話、

55になる姉と体の弱い弟、その弟に愛を感じるココアちゃんという女の子の話。

みんな大切なものを持っている人たちで、それで苦しそうだった。

絶望的でも突き放すようなものでもなかったけれど、苦しさはバシバシ感じた。

アカペラアカペラ
(2008/07)
山本 文緒

商品詳細を見る


小説家は書かないといけないんだなーと思いながら読んだ。

書きたくて書いたという感じがしなかった。

それでも、「読者を意識して書」かれていて、仕事をちゃんとこなしている、というかんじ。

山本文緒好き。




0 件のコメント:

コメントを投稿