待望の山本文緒の新しい本。
3編入っている。
おじいさんを愛する切ない孫の話、
自称駄目人間の男が田舎に帰って自分の駄目さを確認する話、
55になる姉と体の弱い弟、その弟に愛を感じるココアちゃんという女の子の話。
みんな大切なものを持っている人たちで、それで苦しそうだった。
絶望的でも突き放すようなものでもなかったけれど、苦しさはバシバシ感じた。
アカペラ (2008/07) 山本 文緒 商品詳細を見る |
小説家は書かないといけないんだなーと思いながら読んだ。
書きたくて書いたという感じがしなかった。
それでも、「読者を意識して書」かれていて、仕事をちゃんとこなしている、というかんじ。
山本文緒好き。
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