パンプスを鳴らしながら商店街に入るとクリスマスソングが聞こえた。サンタクロースなんていないってみんな十歳やそこらで判るのに、なんで残りの人生七十年間サンタクロースなんだろう。夢がある? 夢なんか見ている暇あるか。サンタクロースよ、もし存在するならば世界中の職安を回って、失業者の親指に穴のあいた靴下に片っ端から条件のいい仕事を入れて回ってくれ。 ――「勤労感謝の日」より
沖で待つ (2006/02/23) 絲山 秋子 商品詳細を見る |
沖で待つのほうは、敬体で書かれていた。
なんとなくいやだったから、わたしも必要のない敬体はやめようと思った。
「同期入社愛」の小説。つまり友情もの。
記録に残すのを忘れていたけど、昨年の冬にこの本『孤独か、それに等しいもの』も読んだ。
タイトルにとてもひかれたが、
内容は、あまり記憶に残らなかった。
でも、通勤の億劫さがこんな風に描写されているんだよ、と
のんちゃんに電話で説明して、二人でやたら笑った。
小説のOLの感じる孤独は、大久保君を失ったことからくる孤独のようだった。
わたしが感じる孤独は、これではない、と読みながら思った。
実際のところは知りようもない。
孤独か、それに等しいもの (角川文庫) (2006/09/22) 大崎 善生 商品詳細を見る |
昨日、日曜にうちにくるはずの人から、行けないとの電話をもらって、混乱した。
キャンセルの電話なんかで大人が悲しんだり混乱したりするものだと、
子供のときは思ってなかった。
「また週末に一人になってしまう」と言ったら、
一人になることを怖がるな、鍛錬しろ、というようなことを言われた。
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