2011/02/12

ポポイ

同僚から『ポポイ』という小説を借りて、読みました。
育ちのよい娘さんが生首を預かって「ポポイ」と名付けて交流を図る話。

これには、
秋が夏を滅ぼした時、霧の中を歩いてくる灰色の二つの影は誰かという話

など、季節に比喩がお決まりになっているかなと思うくらい、2つがセットで出てきました。
そのたび、季節の比喩っていいなぁと思いました。

ほかに、ひだまりという言葉が、感じで「日溜まり」と表記されていたことで、
初めて、水たまりのとひだまりの「たまり」が同じ「溜まる」ことだとわかり、
嬉しかったです。
そしてこのように、使い慣れた言葉の漢字変換を知って、喜んでいた小学生の自分と、一緒に「おお!」と言っていた友達のことを思い出して、いい気持ちになりました。

ポポイ (新潮文庫)ポポイ (新潮文庫)
(1991/04)
倉橋 由美子

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