2011/02/25

乙女の密告

今日読み始めた『乙女の密告』。
「タカヨ!」
 とても怒っている。もはや、貴代はあほの代名詞になっている。

とか
トイレでの需要と供給のバランスは常に崩れている。

とか、
地下鉄で笑いをこらえて読んで、
職場でどんな本かときかれて説明しようとしたら笑いと涙がとまらなくなってしまった
『乙女の密告』。
乙女の密告乙女の密告
(2010/07)
赤染 晶子

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家に帰って続きを読んだら止まらなくて、涙ながらに読み終わりました。

外語女子大の乙女たちがスピーチに挑む。
スピーチは、アンネの日記の暗唱。
乙女みか子は、スピーチにおける記憶喪失をおそれる。自分は何を忘れているのか。何を思い出すべきなのか。
女子大の乙女の世界、真実に興味がない乙女の世界。噂話が横行。そのなかでみか子は真実を知る。その姿を誰かに見られた。誰に見られたのか。その人は密告したのか。どうやったら潔白を証明できるのか。スピーチで。
ではアンネがユダヤ人と密告したのは誰か。
などなど。

スピーチの記憶喪失を乗り越えて思い出したものは、乙女各人違うものでした。
おもしろかったです。アンネの日記ももう一度いちから読みたいと思いました。
「ミカコ、アンネの関係者はもう誰もいません。残されたわたし達は真実を忘れてはいけません。どうか、忘れるということと戦ってください」

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