2010/05/21

海辺のカフカ (上)

日野では今『海辺のカフカ』がはやっているようで、
図書館けっこう予約待ち。
羊をめぐる冒険も1Q84も1巻目しか読んでいないから、
全部に共通する、
ずーっと目に見えないけど恐怖をあおる対象のイメージが重なる。
みんなそいつを探しているの?

村上春樹の交差系の話を最後まで読んだことがないので、わくわく完読です。
海辺のカフカ (上) (新潮文庫)海辺のカフカ (上) (新潮文庫)
(2005/02/28)
村上 春樹

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「ねえ、大島さん、僕のまわりで次々にいろんなことが起きる。そのうちのあるものは自分で選んだことだし、あるものはぜんぜん選んでいないことだよ。でもそのふたつのあいだの区別が、僕にはよくわからなくなってきているんだ。つまりね、自分で選んだと思っていることだって、じっさいには僕がそれを選ぶ以前から、もう既に起こるときめられていたことみたいに思えるんだよ。僕はただ誰かが前もってどこかできめたことを、(略)」
「もし仮にそうだとしても、つまりもし君の選択や努力が徒労に終わることを宿命づけられていたとしても、それでもなお君は確固として君であり、君以外のなにものでもない。君は君としてまちがいなく前に進んでいる。心配しなくていい」


癒しキタ。

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