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来月いっぱいで上司が定年で退職する。

わたしは、入社して当たり前のように世話になり、ごちそうもしてもらい、やさしくしてもらい、きっとミスがあってもかばってもらってきた。
本の貸し借りをすることもあれば、上司の家の近くまで飲みにいくこともある。仕事以外でもつながっていられるような関係を築いてもらった。

同時に、どんどん上司に歯向かうようになっていって、
今年に入ってからは特に、キャンキャン吠えることが多く、周りは黙って見ている。

上司の仕事ぶりに感動するけれど、非効率な作業や感覚的できまぐれな指示が許せない。
てきとうな返事も許せない。

今週、退職する59歳の上司と、今月異動してきた新人59歳と蕎麦を食べ、桜を見て、二人の好きなお酒を考えていたら、一気に上司の退職を肌で感じて、やはりこういう気持ちになるのかと。申し訳ない気持ちと、感謝と、寂しさ。
でも仕事中は話しかけないでほしい。そういう気持ちになった。