2009/10/29

死は生の対極としてではなく、その一部として存在している

ノルウェイの森下巻。

死は生の対極としてではなく、その一部として存在している

の文字だけ太字だった、上巻。
「小説らしからぬ!」と思うけれど、こういうのも面白い。

ノルウェイの森 下 (講談社文庫)ノルウェイの森 下 (講談社文庫)
(2004/09/15)
村上 春樹

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どのような真理をもってしても愛するものを亡くした哀しみを癒すことはできないのだ。どのような真理も、どのような誠実さも、どのような強さも、どのような優しさも、その哀しみを癒すことはできないのだ。我々はその哀しみを哀しみ抜いて、そこから何かを学びとることしかできないし、そしてその学びとった何かも、次にやってくる予期せぬ哀しみに対しては何の役にも立たないのだ

「~のだ!」と、声高々にひらめきを宣言するようで、
また、自分哲学でも論じているかのようである。
それにの抵抗を感じながらも、しっかりゆさぶられました。

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