2014/04/22

2009年、玉ねぎのお味噌汁

K
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わたしはそこにいなかった。
Kちゃんは、玉ねぎのお味噌汁を作った。
「Oちゃん、玉ねぎが好きだから」という理由だった。
Oちゃんは、味噌汁をすする。
「おいしい」と言うと、
Kちゃんは、
「火が通っていないのに?」ときいて、
Oちゃんは、
「そんなこと言うもんじゃない」と言った。

Oちゃんて、すてきな人だなと思った。
玉ねぎの入った味噌汁を飲むと、Oちゃんを思いだす。
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N
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KちゃんはOちゃんにお味噌汁を作った。
Oちゃんはたまねぎのおつゆが好きだから、
たまねぎのお味噌汁だった。
Oちゃんはそれをたくさん食べた。
おいしそうに食べた。
Oちゃんは「やっぱりたまねぎのおつゆはおいしい。」と満足げだった。
お味噌汁に入っていたたまねぎは火が通っていなくて、シャリシャリ歯ごたえのするものもあった。
KちゃんはOちゃんに「たまねぎに火が通ってなくても?」と聞いた。
Oちゃんは「そういうことは言うもんじゃないよ」といった。
Oちゃんはたまねぎのお味噌汁を全部食べた。
私はその場にはいなかったけれど、たまねぎのお味噌汁を作るたびに、
OちゃんとKちゃんのことを思い出す。

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